リンクにプロモーションを含みます
「子どもに怒りすぎてしまった」「親と同じようなことを自分もしている気がする」——そんなふうに、ふと立ち止まって悩んだことはありませんか?
一生懸命子育てしてるけど、なんだかうまくいかない…。
そんなモヤモヤの背景には、もしかすると「自分の親子関係関係」が影響しているかもしれません。
今回ご紹介するのは、英国の心理療法士フィリッパ・ペリーさんによる一冊。
タイトルは『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』。
まるで過去と今の自分、そして子どもとの関係までがスッとつながるような、そんな気づきを与えてくれる本です。
子育てに悩む今こそ、「親子関係という原点」に目を向けてみませんか?
■自分の親子関係が、なぜ子育てに影響するの?

子育てをしていると、子どもの頃のことや自分の親との関係を思い出すことはありませんか?
たとえば、「あのとき親に言われた言葉が今でもこころにある」「あのとき、私は寂しかったな」といった記憶がふとよみがえってしまうことなどです。そんなとき私は、自分が親としてどのようにふるまうべきかに迷ってしまいました。
私たちが親から受けた言葉や態度は、無意識のうちに“子育ての土台”となっています。
人は育ってきた家庭の中で、「親とはこういうもの」「子どもにはこう接するもの」というイメージを自然と身につけます。それがポジティブなものであればよいのですが、傷ついた記憶や納得できなかった出来事も、処理されずに心の奥に残っていることがあります。
こんなケース、私にも覚えがあります
良く聞くこんなケース。
突然かんしゃくを起こした子どもに、つい大きな声で怒鳴ってしまった。
落ち着いた対応がしたかったのに、反射的に怒りが先に出て自己嫌悪に。
何度注意しても言うことを聞かない子どもに「もう知らない!」と突き放してしまった。
本当はちゃんと向き合いたいのに、自分に余裕がなくて距離をとってしまった。
子どもが失敗したとき、「だから言ったでしょ」と反射的に口にしてしまった。
子どもの心を傷つけたかも、と後で後悔する。
食事の場面やだだをこねられたとき、自分の親と同じような言い方をしていることに気づいてハッとした。
「私はあんなふうになりたくなかったのに…」とモヤモヤした気持ちになってしまう。
SNSで他の家庭を見るたびに、自分の子育てだけがうまくいっていない気がして落ち込む。
「みんなはもっと上手にやってるのに」と自分を責めてしまう。
私にももちろんありました。このような親が子に対する反応にも、親の育った環境や記憶が関係していることが考えらます。このような反応の積み重ねはきっと、子どもに対して良い影響を及ぼさないに違いない…と不安を抱えていました。私にはいま読むべき本だったのかもしれません。自分の反射的な対応を改善するためのヒントがたくさん詰まっていました。
■自分の親子関係にも原因があると気づけた『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』

イギリスの心理療法士、フィリッパ・ペリーさんによるこの本は、タイトルからしてとても印象的です。
『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』——これはまさに、多くの親が心のどこかで感じている“言葉にならない想い”を表しています。
「私は親にこうしてほしかった」
「なのに、気づけば同じことを子どもにしてしまっている」
このようなモヤモヤとした葛藤に、静かに、でも確かに寄り添ってくれる一冊です。
過去は私たち(と子どもたち)を攻撃する
ドキッとするサブタイトル。
著者は、難しい心理学の用語を使うのではなく、豊富なケーススタディと私たちの日常に寄り添う言葉で、自分の親との関係の根っこを丁寧に解きほぐしていきます。その過程で、私たちに安心と気づきを与えてくれます。
子どもが小さかった頃に怒ってしまったこともあったな… 。そのときの私の怒りのトリガーは、子どものわがままじゃなかったかもしれないのに。
この本にもっと早く出会っていたら、子どもと余計な衝突をせずに済んだかもしれないなとも思います。でも遅くはないはず。読んで学び、自分の生活に落とし込めることはこれから何でもやろう!と気を取り直しました。私と子どもの親子関係、そして自分自身の親子関係もずっと続くのですから。
一度立ち止まって「自分は親から何を受け取ってきたのか?」を見つめ直すことは、子どもとの関係を見直すうえで、とても大切なステップになるのです。
子どもとよい関係を築くための具体的なヒント
本書には、「感情を否定しない」「失敗しても修復できる」「親も成長していい」など、実践的で優しいアドバイスが詰まっています。それは、親である私たちの心を責めるのではなく、「いまからでも関係を変えられるよ」と伝えてくれているようです。
「子育てうまくいかない」と感じている人こそ読んでほしい
子どもに強くあたってしまった日、自己嫌悪で涙が止まらなくなる夜。そんな経験がある人こそ、この本がやさしく寄り添ってくれます。
「親も人間で、失敗していい」
「でも、そのあとどう関わるかが大切なんだ」
そう語りかけてくれる本書は、親としての自分を見つめ直すきっかけになります。
■こんな人におすすめです

この本は、単なる「育児書」ではありませんでした。子どもとの関係に悩んでいる人だけでなく、自分自身と向き合いたいすべての大人に読んでほしい一冊です。これを読んだあと、近しい人との関係にも変化が訪れることもあるかもしれません。
子育て中で、感情のコントロールに悩んでいる方
「怒りたくないのに怒ってしまう」「子どもに申し訳ないと感じている」そんな葛藤を抱える人にとっては大きなヒントがこの本にはあるかもしれません。
自分の感情を丁寧に見つめ直し、なぜそう反応してしまうのかの根っこを理解できるようになることで、子どもとの関係にも少しずつ変化が訪れます。
自分の親子関係にモヤモヤを抱えている方
「親のことを嫌いなわけじゃないけど、距離を感じる」「なぜ仲良し親子になれなかったのだろう」
そんな思いを持つ人にも、この本は深く刺さるでしょう。
自分自身の親子関係に「名前のつかない違和感」がある方にとって、癒しと整理のきっかけになるはずです。
人間関係をよりよいものにしたいすべての人へ
「親とは何か」「子どもとどう向き合うか」など、いま一度親子関係について見つめ直したい人はもちろん。「近しい人との関係に困っている」「チームの関係がうまくいかない」など、すべての人と人との関係について考えている人にとっても、この本には素晴らしいヒントが詰まっていると思います。
自分の気持ちが迷子になったときにはこちらの記事も参考にどうぞ。
■子育ても自分の親子関係も、マニュアルなんてありません。あなた自身でつくるもの

子育ては、「こうすれば正解」というマニュアルがありません。多くの人が「自分のやり方で本当にいいのだろうか」と悩みながら、毎日を過ごしていることでしょう。私もそんな一人です。
この本を読んで、ふと肩の力が抜けるのを感じました。
まずは「自分を知ること」からはじめてみよう
私たちは親になる前に、それぞれ違う背景を持ち、感情を抱え、経験を積んできたひとりの人間です。
その“自分自身”を大切に扱うことが、子どもとの関係を築くうえでも欠かせない土台になるのだと、この本は教えてくれます。
完璧な親じゃなくていい。その認識が大きな一歩
「自分の親から受けた影響が、私の子育てに影を落としていた」
「でも、それに気づけたことで、子どもへのまなざしが変わった」
そうした小さな気づきの積み重ねが、親としての自分を少しずつ変えていく。
この本は、“過去を責める”のではなく、“いまからの関係を変えていこう”とやさしく促してくれます。
タイトルから気になってた。手に取って読んでよかった。
私はまずタイトルを見た瞬間から気になっていました。「読んで泣いた」「救われた」「もっと早く出会いたかった」と多くの人が口にする理由を、読み始めたとたんに理解することができました。自分が欲するものにはアンテナが敏感に反応するようになり、そんなときは直感が頼りになります。
この本のタイトルが気になった方、ぜひ手に取って読み進めてみてください。また、悩みながらも、子どもとの関係を大切にしたいと思っているあなたにもこの本を。自分自身と静かに向き合う時間を、この一冊がそっと届けてくれることでしょう。
コメント