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読書で感動し、涙した経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
映画やドラマは映像から与えられたストーリーライン、映像、音といった要素を受け取り自分のなかに取り入れていきます。
しかし読書は文字情報だけ。文字を読み進めながら自分のペースで作品に入り込んでいきます。
自分の想像力を駆使して世界を広げます。読書はエンターテイメントの中でもプライベート感が高いですね。この記事では個人的に感動して泣いた書籍を紹介していきます!本選びの参考にしてください。
感動して泣いた!おすすめ書籍3選
たゆたえども沈まず|原田マハ
表紙はゴッホの代表作でありニューヨーク近代美術館の永久コレクションになっている作品『星月夜』。
売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは画商であり弟のテオドルスに世話になっていました。テオドルスは兄の才能を認め、経済的にゴッホを支えます。
そこにパリで浮世絵を売り日本美術を紹介した画商の林忠正が深く関わっていくのでした。まるで彼らの生きた時代、生活に入り込んでいるような物語。
私たちはゴッホとテオドルスの情熱的な生き様を見守ることになります。
夏の庭|湯本香樹実
3人の少年たちはひとり暮らしの老人を観察し始めます。やがて死にゆくであろう老人の死を見るために。
老人と少年たちとの間に芽生える奇妙な関係を通して、少年たちは老人の人生を知ることになります。小学校6年生の目を通して見えてくる生と死。少年たちのひと夏の成長が描かます。
じわじわと心に響く作品で、いつまでも本棚の手の届くところにあります。さもすると心の奥底に隠れてしまいそうな、大切なことを思い起こさせてくれる作品です。
緒方貞子 戦争が終わらないこの世界で|小山靖史
緒方貞子さんは、東西冷戦後の混沌とした時代である1991年から10年間、国連難民高等弁務官を務めた女性です。
難民のため徹底的な現場主義で精力的に世界を回り難民の保護や救済のため尽力されました。その姿は”小さな巨人”と称され、国際社会から敬意を集める存在でした。書籍は緒方さんの半生をたどる「NHKスペシャル」の書籍化。
緒方さんの真の国際人として、組織のリーダーとして、研究者として、日本人として、母として、様々な角度から緒方さんを垣間見ることができた書籍でした。
十代だった私が憧れを持った方です。国際機関を日本人女性が率いるその姿を見て、当時はまだまだ女性の活躍は途上であったように思われた社会に希望を感じ、世界には様々な解決すべき問題があることを知りました。
憧れを持つ方を深く知ることで、自分の奥底に眠る感情や目標に触れる経験をしました。それは心が奥の方から揺さぶられる素晴らしい瞬間でした。
読書が脳にいい理由
本を読むことでこれほど感情が揺さぶられるのはなぜでしょう。読書が脳に与える良い理由をご紹介します。
脳の活性化
読書をするとき、言語処理、視覚処理、記憶、推論、感情処理など様々な脳の機能が活性化されます。
音読は視覚的に文章を読んで物語を把握し、それに即した声色にすることなど、複雑な情報処理が必要になるそう。音読はさらなる脳の活性化に役立ちますよ。
認知機能の向上
論理的思考や問題解決能力を鍛えることができます。物語のプロットや登場人物の行動を追い、読者は推論力を強化し、物事の因果関係を理解するのです。
共感力の向上
フィクションの物語を読むことは、登場人物の感情や生い立ちに共感することもあるでしょう。これは他人の視点を理解することに役立ちます。実生活においてもコミュニケーション能力の向上に貢献します。
脳の老化防止
読書で新しい世界を発見することは脳を良い状態で保つことにつながります。脳は鍛えることで一生成長を続けることがわかってきました。
何歳であろうと新しい知識を得て、読書であれば内容を脳に定着させるため何度も読むなど工夫をすることで、脳の老化を抑えることができます。
まとめ
”読書は脳に良い”という事実の前に、まずは自分の琴線に触れる作品に出会えたときの喜びや驚き、そして感動は大きいですよね。
今回は個人的なおすすめをご紹介させていただきました。あなたのお気に入りの書籍を見つけるヒントになりますように。
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